父が夜に息を引き取ってから、まずはかかりつけ医の先生に連絡した。それから、ケアマネさんにも連絡。
私は初めて知ったのだが、実際に息が止まった時刻ではなく、お医者さんが家に来て直に死亡を確認した時刻が、死亡診断書の正式な死亡時刻となる(考えてみれば当然か)。従って、父の死亡時刻は、実際に息が止まった時間より30分ほど遅く設定された。
それから、葬儀屋さんをどうするか相談。ちょうど従兄弟の子供が町の小さな葬儀社に勤めていて、前々から熱心な働きぶりに感心していたので、満場一致でその葬儀社にお願いすることに。
タッチの差で先に他の葬儀依頼が入ったとのことで(今回知ったが、葬儀屋さんって、めっちゃ忙しそうなの、いつも)、我々は1時間弱待った。
その後、従兄弟の息子(仮にI君としておく)と葬儀屋の社長が来て、明日以降必要になる今後の手続きについて説明を受けた。有り難かったのが、葬儀関連だけでなく人が一人亡くなったことで発生する役場や税務署等での手続きにまで説明が及んでいたことだ。
正直に言うと、この手続きの8割方を私は職業柄知っている。でも、それは私だけの話なので、その場の全員に向けて順序だてて説明していただけて助かった。
それから先は、もう、葬儀の準備、手続き、手続き、手続きの嵐。
介護のことは分からなかった(今も詳しくない)私だが、相続手続きについては専門分野だ。その辺の取りまとめは私が行う事となった。
そして、我々が結婚した当初から「おらの葬式ではお前が喪主するんやぞ、頼むぞ」と父に言い聞かせられていた旦那さんは、とっくに覚悟が出来ていたのだろう、役場の手続き、各所への電話連絡等、かなりスピーディーに対処してくれた。役場に行き、日に何度も何度も電話をかけまくり、名義変更や解約などの手続き方法をネットで調べたり。引き落とし口座の変更は私の分野なので私がやったが、旦那さんの手続きスピードたるや、凄まじかった。(転職したてだからどうしても慶弔休暇の間に終わらせたかったらしい。おかげで時間のかかる手続き以外は速攻終わった)
さて葬儀だが、父が生前、家族葬を希望していたことを、我々はこの時初めて母から聞いて知った。
あの元気な父が、まさか今年亡くなるなんて誰も思っていなかったから、下調べなんてしている訳もなく、家族葬の知識もゼロだ。慌てて「家族葬とは」等とスマホで調べだす我々😅
家族葬とは…家族や親族、ごく親しい友人・知人など少人数に限定して執り行う小規模な葬儀。近所付き合いや会社関係者は呼ばないのが一般的。一般葬と比べて参列者が少なく、故人をゆっくりと見送れる点が特徴で、通夜や告別式、火葬といった基本的な儀式は行われます。ふむ…そうか(ピンと来ない) 。
できれば父の意向に沿いたいが、ここで従兄弟の反対にあった。なんでも、「家族葬にしたら、葬儀の後で亡くなったことを知った人が弔問のため家にいつまでも来るのが、しんどかった」という話があったという。
でも、父の交友関係は広くない。我々の知らないお友達もいないと思われる(若い頃の悪い人間関係は母と結婚した時に断ったらしいし)。仕事も数年前にやめているので、会社の人間関係とかもない。なので、家族葬にしてもそんなに問題ないのでは、という結論に達した。
そうと決まれば、早速準備だ。葬儀のプランを担当する方(この方が通夜・葬儀の進行も務める)が打ち合わせにやって来て、香典返しの品物選びや、どのような流れで葬儀を進めるかを決めていく。
「家族葬ですから、自由ですよ。気心の知れた方しか来ませんから、極端な言い方をすれば、何やったっていいんです。踊ってもいいですし、歌ってもいいですし、楽器を弾いたっていいんです」
妹の目が光った。「ねーちゃんにギター弾いてほしいな。あの曲、Home」
私「えっ?!」
私は焦った。理由は他でもない、下手だからだ。最近練習出来ていなくて、なんなら前より下手になってるまである。
喪主である旦那さんは、Homeを聞いたこともなければ、曲と我々の因縁も知らない。従って、乗り気じゃなさそうだ。
「お前だけギター弾くの? うちには歌の上手い末っ子もいるのに」と言われた。
そう言われればそうだが…しかし。
「あの子は気分屋だから、歌うって言うかどうか」
「聞くだけ聞いてみたら」
「じゃあ、一応」
私は三兄弟が屯している居間に顔を出した。
私「お母さん、じーちゃんの葬式でギター弾くけど…□□、歌う?」
末っ子「えっ? 俺?!」
私「この間オープンマイクに二人で出た時に大好評だった、中島みゆきさんの〈糸〉が、曲としてもぴったりだと思うんだよね」
末っ子はちょっとだけ迷って、「じゃあ、歌うか」と、了承してくれた。
かくして、お坊さんが退出されてから、私のソロギターでHome、それが終わったら、私のギター伴奏で末っ子が糸を歌うという、前代未聞の葬儀プランが出来上がった。
父が亡くなり悲しいが、マジで悲しんでいる暇がない!! さすがに、さすがに練習しなければやばい!! くっそー、発表会本番に間に合えばそれでいいと思っていたのにぃー😭
我々は母と従兄弟たちの協力を得ながら、家族葬に呼ぶ人のリストを作成した。I君が従業員権限と親族権限を行使して、見本に伯父の葬儀の時の出席者リストも出してくれて助かった。
母方、父方の近しい親戚と、旦那さんの実家。もし父に親しい友人がいたなら、家族葬といえども呼んでOKなのだが、前述の通りそんな人はいない。合計で20名ほどになった。
14名以内であれば葬儀社が自前で持っている“家族葬ホール”が使えたらしいのだが、20名となると入らないので、提携している他のホールで通夜・葬儀を行わせていただくことに。
通夜と葬式の日時は無事決まった。父が夜に亡くなったので翌日は急すぎるだろうと、通夜は亡くなった日の翌々日、葬儀は通夜の翌日に行うこととなった。
以外と長くなってしまった💦後編に〜続く!


コメント